
インターネット対応と完備の違いって何?

物件情報には、「インターネット対応」とか「インターネット完備」とか書かれてて、なんとなく意味はわかるけど、具体的にどう違うのか説明できますか?
この記事では、「インターネット対応」と「インターネット完備」の違い、そして「インターネット無料」とか「光ファイバー対応」など、物件情報の表す意味を解説していきます。
一見良さそうな「インターネット無料物件」ですが、そこには罠があるかも知れない裏事情など、物件探しの段階で知っておきたい情報をお伝えします。
- これから物件探しをするのだけど、新居のネット環境が気になる人
- 物件が決まって、引越し先のネット環境について調べたい人

物件探しって大変ですよね。
今は忙しくてそれどころじゃないから、インターネットに関しては物件が決まった後で考えればいいや、なんて思っていませんか?
引っ越してからネットが遅くて使い物にならないなんて後悔することのないように、事前にできることは確認しておきましょう。
インターネット対応と完備の違い
物件情報に書かれたインターネット「対応」と「完備」の違い、わかりますか?
この章では、「インターネット対応」と「インターネット完備」の違いを解説していきます。
インターネット対応
「インターネット対応」とは、マンションの場合、外部の電柱から建物の共有スペースまで何らかのインターネット回線が引き込まれているという意味です。
最近は、ほとんどの物件に光回線が導入されていますが、ADSLやケーブルTV回線の場合でも「インターネット対応」と表記されます。
「インターネット対応」の場合、入居時には自分でプロバイダ契約をして、マンションの共有スペースから各自の部屋までの配線の開通工事をします。
ここで注意が必要なのは、建物まで光回線が敷かれていても、各部屋まで光ケーブルが繋がっているとは限らないということです。
建物内の配線には、「光配線方式」「LAN配線方式」「VDSL方式」の3種類あります。
各部屋まで光回線で繋がっている「光配線方式」なら、最大速度1Gbpsのまま速度遅延の影響が少なく3種類のなかでは一番良い方式になります。
建物内での配線が旧来の電話線を使用する「VDSL方式」の場合は、メタル線なので最大速度が10分の1の100Mbpsとなり、できれば避けておきたい物件です。
インターネット完備
「インターネット完備」とは、マンションの場合、各自の部屋まで何らかのインターネット回線がすでに導入されていて、入居時にすぐに使える状態になっていることを意味します。
インターネット完備だと、各自でプロバイダと契約する必要がなく、バタバタしがちな入退居時に、煩わしい手間が省けて便利です。
料金は、家賃か管理費に含まれるところと、別途請求のところ、まちまちです。
Wi-Fi完備とは書かれていないので、Wi-Fiルーターは各自で用意しないといけない場合もあります。

「インターネット対応」は自分でプロバイダ契約をする必要がある。
「インターネット完備」のほうはプロバイダ契約不要と覚えておいてください。
その他の表記
物件情報には、「インターネット対応」「インターネット完備」以外に、「インターネット無料」や「光ファイバー対応」などの表記もあります。
その他の表記について、それぞれ解説していきます。
- インターネット対応
- インターネット完備
- インターネット無料
- 光ファイバー対応
- 光ファイバー完備
インターネット無料
「インターネット無料」の場合は、各部屋にすでにインターネットが繋がっていて、インターネットの月額料金を払う必要がありません。
月々の支払いがなくて助かるだけでなく、入退去時の手間がないのもありがたいです。

住むならインターネット無料の物件が便利でいいね!
光ファイバー対応
「光ファイバー対応」とは、マンションの共有スペースまで光回線が引き込まれているという意味です。
「インターネット対応」だと、ケーブルTVのインターネットだったり、光回線とは限りませんが、「光ファイバー対応」と書かれていれば、光回線以外はありえません。
ただし、建物内の配線に関しては、各部屋まで光回線が敷かれているとは限りません。
入居時は、各自でプロバイダと契約する必要があります。
光ファイバー完備
「光ファイバー完備」なら、各部屋まで光回線が敷かれていて、入居時にすぐにネットが使えます。
各自でプロバイダの契約をする必要がありません。
インターネット無料物件のメリット/デメリット
インターネットは私たちの生活に欠かせないものになっています。
どうせ必要なものなので、それが無料で使えたらうれしいですよね。
この章では、「インターネット無料」の物件のメリットとデメリットをお伝えします。
インターネット無料物件のメリット
まずはメリットから。
- 通信費が節約できる。
- プロバイダと契約する必要がない。
- 入居してすぐに使える。
インターネット無料物件のデメリット
デメリットは、決してすべての物件がそうだということではありません。
あくまでもその可能性があるということで、認識しておいてください。
- 家賃が相場より高い。
- そもそも速度の遅い回線が導入されている。
- 他の入居者の使い方次第で、回線速度が遅くなったり、繋がらないことがある。
- 他の回線やプロバイダと契約ができない。
インターネット無料物件の罠
インターネット無料の物件は入居者に人気なので、賃貸物件のオーナーは空室を減らすために、積極的に設備の導入を行っています。
ただし、設備導入にはお金がかかります。
通信の品質を求めると、その分、設備導入の費用が高くなってしまいます。
そのため、とりあえず物件の価値を上げるために導入はするけど、速度や安定性まで考えているかというとそうではありません。
このような事情から、ただでさえ遅い回線を、さらに多くの入居者で分け合うことになるので、なかにはインターネットが遅くてぜんぜん使い物にならない物件もあるようです。
そういう物件に限って、自費で他の回線を導入しようと思っても許可が下りなかったり。
こうなると、まさに「インターネット無料」を囚りにして仕掛けられた罠のようです。
対応策
もしインターネット無料物件の罠にはまってしまったら
もしインターネット無料物件のネットが使い物にならないと、引っ越した後にわかったら、対策としては以下のようなものが考えられます。
- Wi-Fiのバンド(5GHz帯/2.4GHz帯)を切り替えてみる。
- 有線で繋いでみる。
- 管理会社やプロバイダに改善を要求してみる。
- 他の回線が導入できないか確認する。
- ホームルーターかモバイルルーターを使う。
もしまだ物件探しの途中なら
もしまだ物件を探しているところなら、インターネット無料物件の罠にはまるリスクをなるべく減らしておきましょう。
- 物件探しの際は、なるべくインターネット無料物件を避ける。
- どんな回線が、どこまで敷かれているか、確認する。
- インターネット無料物件の場合、どんな契約がなされているか細かくチェックする。
- 他の回線との契約ができないか確認する。

インターネット無料の物件に限らず、どんな回線がどこまで導入されているかの確認は大事です。
まとめ
この記事では、「インターネット対応」と「インターネット完備」の違い、そして「インターネット無料」とか「光ファイバー対応」など、物件情報の見かたを解説してきました。
- インターネット対応
- インターネット完備
- インターネット無料
- 光ファイバー対応
- 光ファイバー完備
一見良さそうな「インターネット無料物件」ですが、メリットばかりじゃなく、デメリットもあります。
インターネット無料物件には罠があることをお伝えしました。
もしインターネット無料物件の罠にはまってしまったら、罠にはまってしまった場合の対応策を。
もしまだ物件探しの途中なら、インターネット無料物件の罠に陥る前にやっておきたいことを、ぜひ参考にしてください。

インターネット無料の言葉に飛びついちゃいそうだけど、タダほど怖いものはないですね。

引っ越してから後悔することの無いよう、事前にネットが遅くて困るリスクをなるべく減らしておくようにしましょう。
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